2015年11月16日月曜日

「POPGRAMA」クラック(Crack)


スペインのバンドCrackが、唯一作「Si Todo Hiciera」(1979)を発表した前後に、スペインの音楽テレビ番組「Popgrama」に出演したものと思われる映像。
 
曲はアルバム冒頭曲「Descenso en el Mahellstrong」。
   
  
[members]
Alberto Fontaneda(ギター、フルート、ボーカル)
Mento Hevia(キーボード、ボーカル)
Rafael Rodriguez(ギター)
Alex Gabar(ベース)
Manolo Jimenez(ドラムス)
  
[suport]
Encarnación González "Cani"(ボーカル、コーラス)
  
   
スペインのバンドとしてはフラメンコ色がない珍しいバンドで、情熱や哀愁よりも、堅実なプレイとバランスの良いアンサンブルで、フルートを活かした叙情的でドラマチックな世界を描きます。一作だけで消えてしまったのが残念なバンドですね。

そんな短命なバンドなので、映像が残っていること自体貴重なのですが、残念なことにスタジオ・ライヴ風ながら、最初から当てぶりだったのか後から差し替えられてしまったのか、何れにしても音はアルバムのもののようです。
  
音だけでなく、カメラが動き回る割にギタリストがほとんど映らないとか、緊張のせいかメンバーの表情が乏しいとか、残念な部分はありますが、フルートのAlbertoがセンターで全体の要になっているようだということがわかります。声質的にもAlbertoがリード・ボーカルではないでしょうか。
  
余談ですが、この曲「Descenso en el Mahellstrong」は、もともと「El Cid」という大作の一部だったようで、アルバム・レコーディングの際にスタジオでプロデューサーの意向で「Descenso en el Mahëllstrong」、「Marchando una del Cid」、「Epílogo」の三曲(全7曲のアルバムの1、5、7曲目)に分けられてしまったのだとか(Wikipediaスペイン版より)。
  
プログレッシヴ・ロック全盛期でさえ長い曲はレコード会社に嫌われていたようなので、1979年のスペインともなれば、このようなアルバムが一枚でも出せたことが奇跡なのかもしれませんね。
  

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