2013年12月28日土曜日

「Live in 2007」アフター・クライング


1986年結成のハンガリーのバンドAfter Cryingが、2004年12月にBudapestで行ったコンサートのフル・ステージを収めた、2時間近くに渡る映像。


[members]

Bátky Zoltán(ボーカル)
Winkler Balázs(トランペット、シンセサイザー)
Lengyel Zoltán(ピアノ、シンセサイザー)
Pejtsik Péter(ベース、チェロ)
Torma Ferenc(ギター、シンセサイザー)
Madai Zsolt(ドラムス、パーカッション)
Egervári Gábor(フルート、コンサート・サウンド)
Görgényi Tamás(コンセプト)

[set list]

1. Intro
2. Viaduct
3. Remote Control (Invision/News/Media Overdose)
4. Globevillage at Night
5. New World Coming
6. Paradise Lost
7. Secret Service
8. Jonah’s Prayer
9. Good Night (Good Night I./Red Night/Good Night II.)
10. Don’t Betray Me
11. Technopolis/Setup
12. Burlesue
13. Stonehenge
14. Conclusion
15. Band Introduction – Setup Reprise
16. Farewell I.
17. Life Must Go On
18. Arrival of Manticore II.
19. Confess Your Beauty (excerpt)
20. Cello-Guitar Duet
21. Piano Solo
22. Drum Solo
23. Viaduct – Reprise
24. Farewell II.

当時の最新アルバム「Show」(2003)の楽曲を中心に過去作の代表曲を網羅した内容で、After Cryingの凄さをとことん堪能できます。

ステージでフルに演奏を繰り広げるのは6人。キーボードを3人が弾きますが、キーボード専任はレンニエル・ゾルタンだけで、トルモ・フェレンツはロバート・フリップ張りの緊張感あふれる素晴らしいギターを弾き、ヴィンクレー・バラッシュは片手でキーボードを弾きながら片手でトランペットを吹きます。またベースのペイチック・ピーテルはチェロも弾き、ダブルベースのようなプレイも見せてくれます。

とにかく全員がテクニシャンですが、それが超絶ソロを弾きまくるのではなく、それぞれの楽器の音やアンサンブルの安定感とか美しさから感じられるのが凄いところ。ヴィンクレーの片手トランペットの音の良さなんて素晴らしいの一言です。

クラシック音楽という下地のあるプレーヤーばかりということもあるのでしょう、メンバーは譜面を見ながらプレイします。それでもロック的躍動感は損なわれることはありません。中でもトルモのギターは、豊潤で平和なアンサンブルにヘヴィ・ロック的な緊張感を加えてくれる大きな役割を担っていると言えそうです。

すでにベテランバンドでありますが、2011年には傑作「Creature」を発表し、現役プログレッシヴ・ロック・バンドの最高峰の一つであることを示してくれました。

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