2013年9月8日日曜日

「Live TV 1978」エム・イフェクト



チェコ・スロバキアのバンドM Efektによる、1978年のTV用スタジオ・ライヴ。

バンドはBlue Effect、Modrý Efekt、そしてM Efektと名前を変えつつ活動を続けたのですが、曲はBlue Efekt時代から数えて第6作にあたる「Svet Hledacu」(1979)収録の「Rajky」。

[members]
Radim Hladík(ギター)
Lešek Semelka(キーボード、ボーカル)
Oldřich Veselý(キーボード、ボーカル)
Vlado Čech(ドラムス、パーカッション)

ベース奏者がいませんが、それが気にならないほどキーボードによる低音部が効いています。むしろ重いシンセの音が独特な魅力になっていますね。

バンドの中心はギターを流麗に弾きまくるラディム・フアディック。Focusのヤン・アッカーマン(Jan Akkerman)を思わせる硬質な音が特徴ですが、ただ弾きまくるだけでなく二人のキーボード奏者とのアンサンブルも素晴らしく、バンドとしてとてもバランスの良い音を聴かせてくれます。

後にSynkopyでも活躍するキーボードのオルドリッチ・ヴェセリの力強いボーカルも大きな魅力。思わず手に汗握ってしまうような熱いものを感じます。

東欧らしい薄暗さや重厚さをまといながら、欧米のバンドと比べても何の遜色も無いテクニックと歌心溢れる演奏には、一流バンドが持つ安定感と存在感が感じられますね。素晴らしいバンドです。

ちなみにバンド名の“modrý”とはチェコ語で“blue”のこと。つまりModrý Efektとは当初のバンド名Blue Efektのチェコ語名ということになります。バンドは現在でも活動中で、再びBlue Effectを名乗っているようです。

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