2013年9月23日月曜日

「Live in L.A. 1994」セバスチャン・ハーディー



オーストラリアの叙情派シンフォニック・バンドSebastian Hardieが、1994年にオリジナル・メンバーで再結成され、アメリカのフェスティバル「ProgFest '94」に出演した際の映像。

曲は大傑作1st「Four Moments」(1975)から、大名曲「Four Moments」。

[members]
Mario Millo(ギター、ボーカル)
Peter Plavsic(ベース)
Alex Plavsic(ドラムス、パーカッション)
Toivo Pilt(キーボード)

[set list]
Four Moments
 i Glories Shall Be Released
 ii Dawn Of Our Sun
 iii Journey Through Our Dreams
 iv Everything Is Real

アルバム発表から19年経ってのステージということで、マリオ・ミーロのボーカルがちょっと苦しそうとか、若干ぎこちない部分もありますが、リズム・セクションはむしろ安定さを増しているし、何よりマリオ・ミーロのギターが鳴り始めるともう紛れも無いSebastian Hardieの世界が広がります。

技巧的に高度なことをしているわけでもないのに、グイグイ引込まれる曲構成と演奏が魅力なSebastian Hardie。マリオ・ミーロのギターの素晴らしさは言うに及ばず、トイフ・ピルトのシンフォニックなキーボード、特にメロトロンの響きが素晴らしいですね。

シンプルで哀愁たっぷりなメロディーとスムーズでドラマチックな曲展開。イタリアン・ロックのような盛り上がりとは違った、正にオーストラリアの大自然を感じさせる雄大な美しさはSebastian Hardieならでは。変に新しいアレンジを加えたり最新の機材で音色を変えてしまったりといったこともなく、オリジナルの音を失わずにいたこともこのステージの大きな魅力です。

特に2ndパートの「Dawn of Our Sun」のメロトロン・フルートからギターソロへの流れは格別。ここで溢れ出す美世界には言葉を失います。

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