2013年6月1日土曜日

「Live At the Rehearsal Room 2004」アネクドテン



スウェーデンのヘヴィー・シンフォバンドAnekdotenが2004年のヨーロッパツアー前に行なったスタジオ・リハーサル。曲は「From Within」(1999)から「From Within」。

ちなみに撮影は同郷のAnglagardオリジナルメンバーで2012年秋のニューラインアッップから現メンバーとして復帰したTord Lindmanとのこと。

Peter Nordin(ドラムス、パーカッション)
Anna Sofi Dahlberg(キーボード、チェロ、ボーカル)
Nicklas Barker(ボーカル、ギター、メロトロン、ムーグ)
Jan Erik Liljestrom(ボーカル、ベース)

何より冒頭からのペーターのドラムスが素晴らしいですね。派手なドラミングではないですが、ジワジワ盛り上がるAnekdotenの曲調には欠かせない、抜群なリズムの安定感と堅実でタイトなプレイ。

安定感と言えばリッケンバッカーで重低音を叩き付けるヤンのベースも迫力満点。ボトムでうごめく彼のベースはAnekdotenのヘヴィさに大きく貢献しています。

そしてこの曲ではボーカルも取るニクラスのうねるようなギターも独特。華麗なギターソロを延々と披露するタイプではないけれど、彼のリフに徹したプレイはAnekdotenには欠かせない音。

そして全てを押し流すようなアンナのメロトロン。生真面目な学生のような彼女の真剣な佇まいがまた良いですね。

キャッチーなメロディーや目の覚めるようなギター/キーボード・ソロやスリリングなインスト・バトルがあるわけではない彼らのサウンド。曲はどれも、大きな影響が感じられるKing Crimsonよりも、ある意味さらに地味でストイックなものです。その激しくも荒涼とした音世界は、正に北欧という風土が産んだ彼らだけのものと言えましょう。

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