2013年5月29日水曜日

「Interview & Live」ピエール・モーランズ・ゴング



Gongから創始者のDavid AllenやギタリストのSteve Hillageが脱退し、Pierre Poerlen's Gong名義で再出発した際の1979年の映像で、新しいバンド・リーダーであるピエールへのインタビューと、バンドのライヴの様子を見ることができます。

曲はアルバム「Downwind」(1979)から「Downwind」。

Pierre Moerlen(ドラムス、パーカッション、ビブラフォン)
Benoit  Moerlen(パーカッション、マリンバ)
Bon Lozaga(ギター)
Hansford Rowe(ベース)
※キーボード奏者は不明

最初に、Meorlenはフランス標準語読みだと「モーラン/モワラン」が表記として近いようですが、アルザス地方出身の彼はこれを「メルリン」と読むと言った、という話もあるようです。一応ここでは「モーラン」とします。

ピエールがビブラフォンでメイン・メロディーを奏で続けるためでしょうか、ここでは弟のブノワがドラムスを担当し、後半はマリンバに移行してピエールと細やかなアンサンブルを繰り広げ、その後にもう1つのドラムセットに移動します。ドラムセットも2つ用意されているので、二人が自由にドラムスを担当できるようになっていたのでしょう。

切れの良いジャズ・ロックですが、メイン楽器がビブラフォン&マリンバという点が独特ですね。ステージ上でもセンターに陣取っています。

延々と続く打楽器の美しい響きにはミニマル・ミュージック的な雰囲気もありますが、リズムがグルーヴしているので現代音楽的なシュールさはありません。ボン・ロザガの厚みのあるギターの音も、繊細なマレット楽器アンサンブルにうまく溶込み、良いアクセントになっています。この不思議なアンサンブル、派手さはないのに何ともカッコイイのです。

このわずかな映像を見ただけでも、非常に個性的なバンド編成による他に類を見ないサウンドであることがわかります。David Allen主導のGong期の映像はまだ多少残っているのですが、このPierre Poerlen's Gong映像は激レアと言えるでしょう。
 


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