2013年4月3日水曜日

「TVE Ahora 1975」トリアナ


スペインのバンドTrianaがスペインの国営放送局TVEの番組「TVE Ahora」に出演した際の1975年のスタジオ・ライヴ映像。曲はすべて1975年のデビューアルバム「El Patio」からのものです。

[members]
Juan Jose Palacios(ドラムス、パーカッション)
Jesus De La Rosa(キーボード、ボーカル)
Eduardo Rodriguez(フラメンコ・ギター)
guest: Manolo Rosa(ベース)

[set list]
1. Recuerdo De Una Noche
2. En El Lago
3. Luminosa Manana
4. Abre La Puerta 

彼らの音楽は“Rock Andaluz(アンダルシア・ロック)”と呼ばれるように、フラメンコの要素をたっぷり注ぎ込んだロックです。当時恐らく非常に斬新でオリジナリティーに溢れた“プログレッシヴ”な音楽であったことは間違いないでしょうし、その後もここまでフラメンコを感じさせるロック・バンドは出ていないと言っても過言ではありません。

ヘスス・デ・ラ・ロサの哀愁のボーカル、エドゥアルド・ロドリゲスのスパニッシュ・ギター、そして思わずパルマ(手拍子)をしたくなる曲そのものが、変に小細工をせずにストレートにフラメンコ音楽をバンドに持ち込んでいます。

その結果この手の音楽が陥りがちな“洗練”という名の安っぽさが無く、多少野暮ったいながらも雄大でドラマチックな世界が広がるのです。