2013年3月24日日曜日

「Sounding Out 1971」イエス



イギリスを代表するプログレッシヴ・ロック・バンドYesの1971年の映像で、1971年10月3日にロンドン北西部にあるHemel Hempsteadでのステージにインタビューを挟んだBBCのTV番組「Sounding Out」です。

傑作「Fragile(こわれもの)」発売が1971年11月26日なので、その直前のライヴです。「Long Distance Runaround」、「The Fish」、「Mood For a Day」がその「Fragile」からの曲、残りは3rd「The Yes Album」。からの曲となります。

[members]
Jon Anderson(ボーカル)
Chris Squire(ベース、ボーカル)
Steve Howe(ギター、ボーカル)
Bill Bruford(ドラムス、パーカッション)
Rick Wakeman(キーボード)
  
[set list]
1. Long Distance Runaround
2. I've Seen All Good People(Your Move)
3. Perpetual Change
4. The Fish
5. Mood For a Day
6. Yours Is No Disgrace

何と言ってもこの映像の特筆すべき点は、「Fragile(こわれもの)」「Close to the Edge(危機)」という二大傑作アルバムのラインアップによるライヴだということです。Yesの映像は比較的多く残っていると思われますが、この“黄金期”のラインアップによるものは非常にレアであり貴重だと言えるでしょう。

リック・ウェイクマンのYes加入が1971年7月頃、ビル・ブルーフォードのYes脱退が1972年6月頃なので、二人が同時に在籍した時期は非常に短いと言えます。ちょっと前の映像だとキーボードがトニー・ケイ(Tony Kaye)、ちょっと後のものだとドラムスがアラン・ホワイト(Alan White)になってしまいます。有名な「Yessongs」映像もアラン・ホワイトによるライヴです。

服装や舞台装置なども含めた独特の雄大な世界を築いている「Yessongs」の映像と比べると、このステージ映像は地味で誰もケイプを身につけたりもしていませんが、非常に力強い演奏で観客もノリノリなことがわかります。 

このメンバーでの「Roundabout」と「Close to the Edge」のライヴ映像が、いつかどこかから発掘されるのを夢見て、この貴重な映像を楽しみたいと思います。