2013年3月2日土曜日

「Mr. 9 'till 5 and Alta Loma Five till Nine 1975」PFM



イタリアのPFMがTV番組Old Grey Whistle Testで行なった1975年のスタジオ・ライヴで、「Mr. 9'till 5」から「Alta Loma Five till Nine」メドレー。

[members]
Franz Di Cioccio(ドラムス、パーカッション、ボーカル)
Patrick Djivas(ベース)
Franco Mussida(ギター、ボーカル)
Mauro Pagani(フルート、バイオリン)
Flavio Premoli(キーボード、ボーカル)

 
Bernardo Lanzetti(リード・ボーカル)が加入する前のメンバーで、テクニカルな演奏はまさに絶頂期。「Mr. 9'till 5」は1972年の2nd「Per Un Amico」の「Generale!」をオリジナルとする曲。その冒頭部分を少し演奏した後に、ライヴアルバム「Cook」収録の「Alta Loma Five till Nine」になだれ込みます。もちろんロッシーニの「ウィリアム・テル序曲」入り。

マウロ・パガーニのバイオリンの素晴らしさに圧倒される一曲。しかしムッシーダのギターもプレモリのキーボードも尋常じゃないプレイ。テクニカルなのに情感がこもっているのが凄いですね。そしてチョッチョのドラムスも冒頭から凄まじい切れを見せます。

この、非情にテクニカルだけれども〝ドライヴ〟している感じや〝歌っている〟感じが、昨今のテクニカルなプログ・メタルにはない、大きな魅力と言えるでしょう。

唖然としてしまう一糸乱れぬアンサンブル。ジャズロック・インスト・ナンバーの傑作でしょう。 PFMはやっぱり孤高の存在ですね。