2013年3月9日土曜日

「Concertino 1976」マクソフォーネ



イタリアのバンドMaxophoneがTV番組「Concertino」に出演した時の映像で、曲は唯一作「Maxophone」(1975)から「Al Mancato Compleanno Di Una Farfalla」。

アルバムにはゲストとして弦楽器メンバーが加わっていましたが、ここでは純メンバーのみの演奏。“演奏”とは言っても実はアルバムの音を流した口パクだと思われますが、かなり忠実に演奏を“再現”しています。

[members]
Albert Ravasini(ベース、アコースティック・ギター、リード・ボーカル)
Sergio Lattuada(キーボード、ボーカル)
Roberto Giuliani(ギター、ピアノ、ボーカル)
Maurizio Bianchini(コルネット、トロンボーン、フレンチホルン、ビブラフォン)
Leonardo Schiavone (クラリネット、サックス、フルート)
Sandro Lorenzetti(ドラムス)

彼らの特徴は何と言ってもバンド内に金管楽器奏者マウリチオと木管楽器奏者レオナルドの二人を擁しているところでしょう。この二人が加わるところで、ストリングスとも異なる、牧歌的な雰囲気が随所に醸し出され、イタリアのバンド特有の美しいメロディーやハーモニーにも独自の世界が広がります。

もちろんアグレッシヴなギター、タイトなドラムス、多彩なキーボードによるアンサンブルも素晴らしく、さらにまたアルベルト・ラヴァズィーニの渋めのボーカルがまた良いのです。色々な魅力が詰まったサウンドだからこそ、アルバム一枚しか発表されなくても、彼らの音楽は今日まで聴かれ続けているのでしょうね。

1975年という、ちょっと遅れた時代に登場したこともあって、バンドとしては厳しい状況だったと思われますが、ことアルバムに関しては逆にプロダクションがしっかりしていて、各楽器の音も美しく、バランスも良く、今聴いてもまったく古さを感じさせない洗練された音になっているのも大きな魅力です。