2013年1月26日土曜日

「Sight & Sound Live at BBC 1977」ルネッサンス



YARD BIRDSキース・レルフ(Keith Relf)とジム・マッカーティ(Jim McCarty)らによって結成されアルバム2枚を残し解散、その後アニー・ハズラムをボーカルに1971年に登場した新生Renaissanceの1977年ライヴ。BBCの番組「Sight & Sound」出演時のもので、「Novella」発表後のまさに充実期のパフォーマンスを1時間以上にわたって堪能できます。

クラシカルで優雅なジョン・タウトのピアノ、独特な響きを持つアニー・ハズラムの落ち着きと開放感のあるクラシカルなボーカル、そして2012年11月に亡き人となったマイケル・ダンフォードの繊細なアコースティック・ギターが作り出す、気品があり幻想的で、かつ親しみ易い彼らのサウンド。女性ボーカルをフロントに置くシンフォ・バンドは多いですが、この肌触りは唯一無二ですね。最近流行(?)のケルト風味がないのも、今聴くと大きな特徴に思えます。

[members]
Annie Haslam(リードボーカル、バッキングボーカル)
Michael Dunford(アコースティック・ギター、バッキングボーカル)
John Tout(キーボード、バッキングボーカル)
Jon Camp(ベース、バッキングボーカル)
Terence Sullivan(ドラムス、パーカッション、バッキングボーカル)

[set list]
1. Carpet Of The Sun
2. Mother Russia
3. Can You Hear Me
4. Ocean Gypsy
5. Running Hard

  - Band Introduction -
6. Touching Once
7. Prologue

アルバムでは生オーケストラと融合したようなサウンドが大きな魅力でしたが、オーケストラなしでも十分に魅力的であることを証明した素晴らしいライヴです。

Annieと共にフロントに立ってベースにハモりに活躍するジョン・キャンプが存在感あります。アコースティック楽器中心なのに意外とハードな広がりを感じられるのは彼のベースとテレンス・サリヴァンのドラムスのリズム・セクションが表情豊かに曲のボトムを支えているからでしょう。「Touching Once」のラストで見せる2人のアンサンブルが素晴らしい!

祈るように歌うアニー・ハズラムの佇まいが良いですね。大人の音楽、大人のバンドという感じがします。