2013年1月24日木曜日

「BBC Sight and Sound Concert 1977」キャメル


BBCの番組「Sight and Sound」で放送された、1977年9月のライヴ映像。


始めてのメンバーチェンジでダグ・ファーガソン(Doug Ferguson)が去り、Caravanのリチャード・シンクレア(Richard Sinclair)が加入。ベースだけでなくボーカルも充実、アンサンブル的には最高のメンバーになった「Rain Dances」(1977) 〜「Breathless」(1978) の時期です。 


[members]
Andrew Latimer(ギター、フルート、ボーカル)
Andy Ward(ドラムス、パーカッション)
Richard Sinclair(ベース、ボーカル)
Peter Bardens(キーボード)
Mell Colins(サックス、フルート、パーカッション)



[set list]
1. First Light
2. Metrognome
3. Unevensong
4. Rhayader
5. Rhayader Goes To Town
6. Skylines
7. Highways Of The Sun
8. Lunar Sea
9. Rain Dances
10. Never Let Go
11. One Of These Days I'll Get An Early Night

やっぱりリチャード・シンクレアは歌上手いですね〜、声も良いし。そしてリチャード・シンクレアとアンディ・ラティマーのハモりなんて嬉し過ぎます。アンディのダブルネックギター、ピーターのMC、アンディとメルのダブル・フルート、 そしてデニム短パンでタイトにドラムスを叩きまくるのアンディ・ウォード(良いドラミングだなぁ)…あぁ感激な映像の目白押し。

特にギターとキーボードの絡みにサックスが加わることでアンサンブルのバリエーションや音の厚みが増えているのが、このライヴの特徴。旧曲もアレンジが凝っていて“フュージョン版”的な新しい魅力が感じられます。

こうして見ると確かにピーター・バーデンスはソロを任された時にはテクニック的に苦しいかなぁという気がしないでもないですが、逆に彼がテクニカルな演奏に走らないからCamel独特のメロディアスでファンタジックな世界が広がる気がします。